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2018年度 センター試験 情報関係基礎 第1問

問1
a
オペレーティングシステムとインストールされているアプリケーションソフトは
アップデートしなければならない.
なぜなら,ソフトウェアにセキュリティホールがあると,
ウイルスに感染したり,ほかのコンピュータを攻撃するための踏み台にされたりするおそれがあるためである.
→ア=1,イ=3,ウ=5

b
IPアドレスが10.0.0.170のとき,
32ビット表示では,
10(10)=1010(2), 0(10)=0(2), 170(10)=10101010(2)より,
1のビットの個数は,
2+0+0+4=6
→エ=1,オ=6

c
Webサイトの確認方法として,ドメイン名を確認することが考えられる.
HTTPSでアクセスして,認証局が発行した電子証明書を確認できれば,
なりすましのWebサイトである可能性はほぼなくなる.
→カ=6,キ=8,ク=7

d
Web上で情報を収集する際には情報の信憑性の確認が必要になる.
なぜなら,情報発信者が自分にとって都合のいいように情報操作する可能性があるためである.
また,Webページの更新日時には注意を払うべきである.なぜなら情報は変化していくからである.
→ケ=5,コ=4,サ=7

問2
図1において,
時刻0.02秒における標本の電圧の段階値は,棒グラフより2
また,2(10)=10(2)より,2進法では段階値は10
ソ・タの解答群を見ると,
0:標本化により,図2では読み取れるが図1では読み取れない
1:図2でも図1でも読み取れない
2:標本化と量子化により,図2では読み取れるが図1では読み取れない
3:図2でも図1でも読み取れる
→シ=2,スセ=10,ソ=0,タ=2

一般に,元の標本化周期をTとすると,
単位時間当たりの標本の数を2倍にした時の標本化周期は T/2になる.

元の量子化ビット数を n (0~2^{n}-1の2^{n}段階)とすると,量子化の段階数を2倍 (0~2^{n+1}-1の2^{n+1}段階)にすると,
量子化ビット数は n+1になる.

次に,1秒間の信号波形のディジタル変換したときのデータについて,
標本化周期を1万分の1,量子化のための段階数を0~4095の整数にするとき,
量子化ビット数は, 4095+1=4096=2^{12}より 12
データ量は, 12万ビットとなる.

また,標本化周期を4万分の1秒,量子化のための段階数を0~32767の整数にすると,
量子化ビット数は, 32767+1=32768=2^{15}より 15
データ量は, 15万ビットとなる.

単位時間当たりの標本の数や量子化の段階の数を増やすことで,
より元の信号波形に近い信号波形を復元できるディジタルデータを得られるが,
同一のデータ量で表現できる時間は短くなる.

→チ=1,ツ=4,テト=12,ナニ=60,ヌ=2